紺(漢字)

普及版 字通 「紺(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] コン・カン
[字訓] こん

[説文解字]

[字形] 形声
声符は甘(かん)。〔説文〕十三上に「帛(きれ)の深にして赤色を揚ぐるものなり」とあり、「揚ぐ」とは〔淮南子、脩務訓〕「質を抑へて赤を揚ぐ」というのと同じく、その色が表面にあらわれることをいう。また紅青ともいう。〔三国志、魏、東夷倭人伝〕に、卑弥呼に紺青五十匹を与えたという記述がある。

[訓義]
1. こん、こんいろ、深青に赤を含んだいろ。

[古辞書の訓]
名義抄〕紺 フタヘ・ミドリ 〔字鏡集〕紺 フタヘ・コム・ミドリ・アヲシ

[語系]
紺kmは絳komと声近く、また紅hongもこの系統の語であろう。絳は大赤、紅は赤白色、紺は深青にして表面に赤光を発するもので、その色相に通ずるところがある。

[熟語]
紺幄紺宇紺園紺蓋紺寒紺玉紺地紺珠・紺・紺青・紺紺殿紺瞳紺髪紺縹紺碧紺坊
[下接語]
玄紺・紫紺濃紺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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