精選版 日本国語大辞典 「青色」の意味・読み・例文・類語
あお‐いろ あを‥【青色】
〘名〙
① 本来は黒と白との中間の範囲を示す広い色名で、おもに青、緑、藍をいう。
※枕(10C終)一七「あを色の淵こそをかしけれ。蔵人などの具にしつべくて」
② 染色や襲(かさね)の色目の名。刈安(かりやす)と紫とで染めた萠葱(もえぎ)色の黄がちの色。今日の緑色に相当する。麹塵(きくじん)。山鳩色。
※多武峰少将物語(10C中)「いともきよげなる紬(つむぎ)をあをいろに染めて」
③ 「あおいろ(青色)の袍(ほう)」の略。
※西宮記(969頃)一七「青色、帝王及公卿已下侍臣、随レ便服レ之〈非蔵人用無文〉」
せい‐しょく【青色】
〘名〙 青い色。あおいろ。せいしき。
※桐畑(1920)〈里見弴〉天変地異「深い青色(セイショク)の傘に遮られた薄暗い光」 〔淮南子‐時則訓〕
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