秦(漢字)

普及版 字通 「秦(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] シン
[字訓] はた

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
午(杵(きね))+(きよう)(両手)+禾(か)。両手で午をもち、禾をうつ形。もと打穀を意味する字であろう。〔説文〕七上に「伯の後の封ぜられしの國なり。地、禾に宜(よろ)し」と国名に解し、また「一に曰く、秦は禾の名なり」とする。卜文・籀文は両禾に従う。秦は(えい)姓、鳥首人身の始祖神の説話をもつ。

[訓義]
1. 禾の名。
2. 国の名。
3. わが国では「はた氏」の姓に用いる。

[古辞書の訓]
名義抄〕秦 ハタ 〔字鏡集〕秦 ハタ・ユタカ・ウヅマサ

[声系]
〔説文〕に秦声として・榛・・臻など五字を収める。草盛・衆多の意をもつものがある。

[熟語]
秦火秦灰秦坑秦塞秦樹秦椒秦贅秦台・秦中秦篆秦皮秦碑秦房秦俑秦隷秦嶺秦楼
[下接語]
狂秦・強秦・劇秦・三秦・先秦・大秦・暴秦

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報