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中国,陝西省南部を東西によこぎる断層山脈。平均標高2000~3000m,最高峰の太白山(3767m)をはじめ,《詩経》にみえる終南山,玉泉山などの山峰がある。渭河と漢水の分水嶺をなし,北側は急峻な断層崖のため,古来,渭水盆地では〈南山〉と称し〈九州の名阻,天下の険峻〉と呼んだ。宋・金が南北に対立した時代は国境線となった。東の淮河(わいが)とともに秦嶺-淮河線を形成,北方の暖温帯,コムギを中心とする畑作,南方の亜熱帯,イネ栽培をわける重要な境界である。
執筆者:駒井 正一
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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