活性白土(読み)カッセイハクド(英語表記)activated clay

デジタル大辞泉 「活性白土」の意味・読み・例文・類語

かっせい‐はくど〔クワツセイ‐〕【活性白土】

白色粘土一種酸性白土硫酸塩酸などで熱処理して得られ、より吸着性と脱色性が高い。石油製品の脱色に用いられる。

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改訂新版 世界大百科事典 「活性白土」の意味・わかりやすい解説

活性白土 (かっせいはくど)
activated clay

酸性白土またはこれに類似した粘土を酸処理して,吸着力(活性化)を大きくした白土。活性白土は,種々の物質溶液あるいはガス中より吸着する。石油の脱水,脱色,精製,油脂の脱色精製,あるいは有機化学反応触媒乾燥剤などに用いられる。酸性白土は,新潟県下に産するスメクタイト主成分とする粘土であるが,吸着力は活性白土よりも著しく悪い。
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化学辞典 第2版 「活性白土」の解説

活性白土
カッセイハクド
activated clay

酸処理により活性を高めた白土(カオリンモンモリロン石を主成分とする白色粘土).吸着,脱色などに用いられる.酸性白土またはこれに類似の粘土を普通20~40% 硫酸で90 ℃ 以上,1~5 h 加熱し,水洗いしたのち乾燥(120~200 ℃)してつくる.製法に関しては,原料および製品の用途に応じ種々の特許がある.

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岩石学辞典 「活性白土」の解説

活性白土

酸性白土を原土として,20~45%の濃度の硫酸を加えて数時間沸騰させて製造したもので,原土に比べて著しく活性度が高い.石油の脱色や分留,吸湿剤などに利用される[片山ほか : 1970].

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百科事典マイペディア 「活性白土」の意味・わかりやすい解説

活性白土【かっせいはくど】

酸性白土

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「活性白土」の意味・わかりやすい解説

活性白土
かっせいはくど
activated clay

酸性白土,ベントナイトを硫酸で処理したあと,水洗,乾燥した粉末。吸着脱色力が強く,石油製品などの脱水精製に用いる。

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