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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
一般に物質のもつ機能が活発になることをいう。とくに原子,分子が光その他のエネルギーを吸収して高いエネルギー状態に励起され化学反応を起こしやすくなることを,原子,分子の活性化という。たとえば窒素気体中で放電すると準安定状態の励起窒素分子や原子状窒素が生成し化学的に活性となる。また低圧水素中での放電または水銀増感光反応により活性水素を生じ,強い還元作用を示す。アルカリⅠ類金属またはそのアマルガムが酸素と反応すると活性酸素を生じる。触媒反応の過程では反応体分子が触媒の活性点に結合して,引き続く反応をうけやすくなる。これは触媒による反応体分子の活性化である。一方,触媒や吸着剤などによる表面状態の変化や,他の物質の添加によって,その機能が著しく高まることがある。植物炭を水蒸気で活性化し活性炭とするのは典型的な例である。酵素作用をもたない酵素前駆体が活性化剤で活性化されて酵素作用を示すことは,生体内でよくみられる。
執筆者:妹尾 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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