デジタル大辞泉
「江」の意味・読み・例文・類語
え【江】
海や湖沼の陸地に入り込んでいる所。入り江。古くは、広く海・川・堀などをいった。
「奈呉の―に妻呼びかはし鶴さはに鳴く」〈万・四〇一八〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
こう カウ【江】
〘名〙
※凌
雲集(814)留別故人〈
賀陽豊年〉「交
レ臂分
二張切
一、渉
レ江悲
二望遙
一」
② 琵琶湖をさしていう。
※神皇正統記(1339‐43)下「江をわたりて坂本にまゐりしかば」
え【江】
〘名〙 (「え」は元来ヤ行のエ) 元来、川、海、湖、堀などの一般的な呼び名だが、特に陸に入り込んでいる部分をさすことが多い。
※観智院本三宝絵(984)中「行基菩薩の
難波におはしまして橋をつくり、江をほり、船をわたし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
江
え
中世よりみえる宇久島の地名で、平郷内に比定される。永徳四年(一三八四)二月二三日の下松浦住人一揆契諾状(山代文書)に「うくの江近江守伝」とみえ、当地を拠点とする者が下松浦四六家の一揆に加わっている。同日の下松浦住人等一揆契諾状案(青方文書、以下同文書)には「ゑ近江守伝」とみえる。明徳三年(一三九二)当地の「江」氏を含む五島の領主層二八名が梅ヶ崎会所(現平戸市か)の会合で結番次第を定めている(同年六月二二日番立結番注文案)。応永七年(一四〇〇)青方氏と益田氏の網相論を裁定した寄合に参加した禅源は江伝とされる(同年二月九日篤等連署押書状案)。同一九年道機(江氏)や有河氏ら八人が寄合い、青方氏も鮎河氏も小網の網引を一五日ずつとすることを定めている(同年七月二八日道機等連署押書状案)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
世界大百科事典(旧版)内の江の言及
【長江】より
…中華人民共和国第一の大河。欧米,日本では,揚子江の名でも知られる。世界三大河流の一つ。…
※「江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」