花蓮(読み)はなばちす

精選版 日本国語大辞典 「花蓮」の意味・読み・例文・類語

はな‐ばちす【花蓮】

〘名〙 花の咲いた蓮(はちす)。蓮(はす)の花。
古事記(712)下・歌謡「日下江の 入江の蓮 波那婆知須(ハナバチス) 身の盛り人 羨(とも)しきろかも」

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デジタル大辞泉 「花蓮」の意味・読み・例文・類語

はな‐ばちす【花×蓮】

花の咲いているはす。蓮の花。
日下江くさかえの入江のはちす―」〈・下・歌謡〉

かれん〔クワレン〕【花蓮】

台湾東部にある県。面積最大だが峻厳山地が海岸部までせり出す地形のため、人口は少ない。「花蓮薯」と呼ばれるサツマイモ饅頭名物ホワリエン

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百科事典マイペディア 「花蓮」の意味・わかりやすい解説

花蓮【かれん】

台湾の東海岸中部の県名,市名。花蓮市は港湾都市で,日本統治時代に作られた東海岸随一の近代的な港があり,化学工業セメント工業が盛ん。北方タッキリ峡(立霧峡)の水力発電の開発により,工業都市としても発展した。北は蘇澳に通じる花蘇公路,南は台東まで鉄道が通じる。花蓮空港がある。タロコ族を中心に台湾先住民も多く住む。立霧渓大理石が浸食された太魯閣渓谷は絶景として知られ,太魯閣国家公園に指定されている。人口33万3897人(2013)。
→関連項目太魯閣

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「花蓮」の意味・わかりやすい解説

花蓮
かれん / ホワリエン

台湾の中東部にある、台湾東部最大の港湾都市。花蓮県の県庁所在地。少数民族アミ族の本拠地である。花蓮港は台湾の三大良港の一つで、周辺に大理石の山が多く景観が優れている。台湾東部の交通の要衝で、蘇花(そか)公路、中部横貫公路、北廻(ほっかい)鉄道、東部鉄道などが通じる。米、砂糖パイナップル(缶詰)などの農産物のほか、東部開発の拠点として、セメント、肥料、木材、大理石などの産業が発展している。

[劉 進 慶]

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