デジタル大辞泉
「教」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おしえ をしへ【教】
※
古事記(712)上「其の菟、八十神の教
(をしへ)に従ひて伏しき」
※枕(10C終)一三七「たがをしへを聞きて、人のなべて知るべうもあらぬ事をばいふなどのたまへば」
※夜の
寝覚(1045‐68頃)一「
琵琶を、をしへのままに、音のあるかぎりいだして弾き給へれば」
※春(1908)〈
島崎藤村〉七〇「
彼女を宗教
(ヲシヘ)に導いたといふ
森下が病んで居る」
おそわ・る をそはる【教】
〘他ラ五(四)〙
① 知識、技芸などが身につくようにしてもらう。習う。
※
洒落本・傾城買杓子規(1804)二「おそわった通りどの客にもままになるのか」
※
滑稽本・七偏人(1857‐63)二「教
(ヲソハ)りし門へ往」
おし・ゆ をしゆ【教】
〘他ヤ下二〙 (「をしふ(ハ下二)」から転じて、室町時代ごろから用いられた語。
終止形は「をしゆる」となる場合も多い) =
おしえる(教)〔明応本節用集(1496)〕
※虎明本狂言・
八幡の前(室町末‐近世初)「右のうたおしゆる、
二度づついふて、きかする」
おせ・える をせへる【教】
〘他ア下一(ハ下一)〙 「おしえる(教)」の変化した語。
※滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)二「教
(ヲセヘ)たらちっとづつ縫物
(しごと)も出来やうと思ったが」
おす・える をすへる【教】
〘他ア下一(ハ下一)〙 をす・ふ 〘他ハ下二〙 「おしえる(教)」の変化した語。
※成簣堂本論語抄(1475頃)
八佾「しらずとばかりにて、をすえざるときんば」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報