きょう‐し ケウ‥【教師】
〘名〙
※授業編(1783)四「教師(キャウシ)の門戸多くわかれ」
※
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「某学校の英語の教師で」
② 宗教上の教化を職とする者。宗教上の指導者。
宣教師。布教師。
※日本貿易新聞‐文久三年(1863)四月一七日「神奈川住居の合衆国コンシュル家族及び教師等」
[語誌](1)中国では、元曲や明代の白話小説などに見えるが、主に技術・
武術などを教える人の意味で、社会的
地位も低かったらしい。
(2)日本では、江戸期に
儒学を教える人を指す例が見えるが、明治期に入ってから、学校の教員を指すようになる。これは、学校制度の
発足と関係があるが、宣教師の意とする中国の
洋学、
辞書の影響も考えられる。
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デジタル大辞泉
「教師」の意味・読み・例文・類語
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きょうし【教師】
人間とくに子ども,青年を指導し,その発達を助け促す人。類似の語に教育者,先生,師匠,師,教員などがある。学校制度発足前には教師,教育者,教員などの語はなく,学芸,武道あるいは歌舞音曲などを教授する人は師匠と呼ばれていた。今日,師匠は茶道,華道など伝統的な芸事の教師について使われるにとどまる。教師が知識,技術の伝達を中心的な仕事にする人とされるとき,教育者はより広く人格形成者という意に使用される。また近代公教育制度の確立以降,法律用語としては教員が使用されてきた。
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