惜しむ(読み)オシム

デジタル大辞泉 「惜しむ」の意味・読み・例文・類語

おし・む〔をしむ〕【惜しむ】

[動マ五(四)]
心残りに思う。残念がる。「散る花を―・む」「別れを―・む」「人に―・まれて死ぬ」
金品などを出すことを、もったいないと思う。出し惜しむ。「わずかの出費を―・んで大損をする」「骨身を―・まず働く」
大切に思う。尊重する。「寸暇を―・む」「名を―・む」
(「愛しむ」とも書く)愛する。めでる。慈しむ。
「お前を憎み、お前を―・み」〈近松秋江別れたる妻に送る手紙
[下接句]からだを惜しむ名を惜しむ名残なごりを惜しむ骨を惜しむ骨身を惜しまず
[類語]惜しいもったいないあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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