口惜しい(読み)クチオシイ

デジタル大辞泉 「口惜しい」の意味・読み・例文・類語

くち‐おし・い〔‐をしい〕【口惜しい】

[形][文]くちを・し[シク]
思うようにいかなかったり大切なものを失ったりして残念に思うさま。また、いまいましく思うさま。くやしい。「こんな結果になるなんて―・いことだ」
対象期待外れで満足できないさま。つまらない。取り柄がない。
「人のありさまの、とりどりに―・しくはあらぬを」〈・若菜下〉
身分などが低くて言うに足りない。取るに足らない。
「いと―・しききは田舎人こそ」〈・明石〉
[類語]悔しい残念うらめしい腹立たしい無念心外しんがいしゃく惜しいもったいないあたら残り惜しい名残惜しい残り多い惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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