密事(読み)ミツジ

デジタル大辞泉 「密事」の意味・読み・例文・類語

みつ‐じ【密事】

秘密の事柄。ないしょごと。「密事を明かす」「密事が漏れる」
[類語]こっそり忍びやかそっと秘密内内うちうち内内ないない内輪内部内密内幕内裏うちうら内緒内証内分内聞内情内実隠密おんみつ極秘ごくひ厳秘げんぴ丸秘まるひ機密枢密すうみつ天機機事秘事暗部隠し事秘め事みそか事内緒ないしょ秘中の秘みそひそ秘めやか

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精選版 日本国語大辞典 「密事」の意味・読み・例文・類語

みつ‐じ【密事】

〘名〙
① 秘密の事柄。
太平記(14C後)二八「范増が使也と思て密(ミツ)事を語」 〔後漢書‐鄭弘伝〕
② ひそかに男女情事を行なうこと。密通。みそかごと。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四一「人に密事を認められたるを知らず」
③ 奥深い事柄。秘儀
こんてむつすむん地(1610)三「われしたしくなんぢとともにかたり、みつじをしらすべし」

みそか‐ごと【密事】

〘名〙
人目を避けてすること。秘密なこと。ないしょうごと。
愚管抄(1220)四「この物語はみそか事にて」
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉夜襲「そのさま密事(ミソカゴト)して父母などに見られしに驚ろく幼児に似たりき
② 男女がひそかに情を通じ合うこと。男女の密通。私通。また、人にかくれてする男女の恋愛
大鏡(12C前)六「弟殿は、みそかごとは無才にぞおはしまししかど」

ひそか‐ごと【密事】

〘名〙 ひそかにすること。秘密なこと。みそかごと。みつじ。
書紀(720)舒明即位前(北野本訓)「臣等、其の密(ヒソカコト)を知らず」

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普及版 字通 「密事」の読み・字形・画数・意味

【密事】みつじ

秘密の事。

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