姫(漢字)

普及版 字通 「姫(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
9画

[字音]
[字訓] ひめ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
旧字はに作り、(い)+女。は乳房の形。女のく形に乳房をそえ、成人した婦人を示す。〔説文〕十二下に「水に居り、以て姓と爲す」という。卜文にみえる女部の字は大半は姓とみてよい。(彦)は、男子の成人のとき、その額に文身を加える加入儀礼を示す。も、女子の成人の際における、何らかの儀礼を示す字かと思われる。授乳の形をといい、和熙の意がある。

[訓義]
1. ひめ、むすめ、成人した女。
2. きさき、つま、妾。
3. 女官
4. 姓。周は姫姓。
5. 居と通じ、いる。

[古辞書の訓]
和名抄 比女(ひめ)〔名義抄〕 ヒメ〔立〕 ヒメキミ

[語系]
金文に女の字としてがあり、kiは同声。また妃phiuiも声の近い字である。

[熟語]
姫漢・姫姜・姫侍姫妾・姫昌・姫娘・姫人姫傅・姫
[下接語]
愛姫・艶姫・王姫・歌姫・貴姫・呉姫・幸姫・姫・侍姫・淑姫・仙姫・姫・美姫・舞姫曼姫・名姫・妖姫・麗姫

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ボソン

ボース統計に従う粒子。ボース粒子ともいう。スピンが整数の素粒子や複合粒子はボソンであり,光子,すべての中間子,および偶数個の核子からなる原子核などがその例である。またフォノンやプラズモンのような準粒子...

ボソンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android