坂城町(読み)さかきまち

日本歴史地名大系 「坂城町」の解説

坂城町
さかきまち

面積:五三・二〇平方キロ

埴科はにしな郡の南部に位置し、南は上田市、東は小県ちいさがた真田さなだ町、北は戸倉とぐら町と更級さらしな上山田かみやまだ町に接する。町の中央を南から北へ千曲川が貫流し、南と東は虚空蔵こくぞう山・太郎たろう山・大峰おおみね山・鏡台きようだい山の山系が町を囲み、西には三ッ頭みつつがしら山・大林おおばやし山があり、北は五里ごりヶ峰・葛尾かつらお山が限る。千曲川東から川・御堂みどう川・日名沢ひなざわ川が、西から福沢ふくざわ川が流入し、それぞれ扇状地を形成する。雨の少ない地域である。

南条みなみじよう地区の保地ほじ遺跡・坂城地区の込山こみやま遺跡・村上地区の寺沢遺跡で縄文土器が発見され、南条の千曲川沿岸から弥生土器出土あり、中之条なかのじよう地区の扇状地頂上には、後期の前山古墳群が、中之条集落からはしばしば土師須恵の土器が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂城町」の意味・わかりやすい解説

坂城〔町〕
さかき

長野県北部,千曲川中流域の長野盆地上田盆地との中間にある町。 1904年町制。 55年中之条村南条村合体。 60年村上村を編入。中心集落の坂城は近世北国街道宿場町として発展し,代官所もおかれた。信越本線 (現しなの鉄道) 開通後は上田市の商圏に入ったが,第2次世界大戦後は多くの機械工場が立地した。農村部ではリンゴブドウなどの果樹栽培が行われ,千曲川左岸では花卉栽培も発達国道 18号線が通る。面積 53.64km2人口 1万4004(2020)。

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