雄大積雲(読み)ゆうだいせきうん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雄大積雲」の意味・わかりやすい解説

雄大積雲
ゆうだいせきうん

積雲が発達して、規模が大きくなったもの。これがさらに発達すると積乱雲になる。夏の晴天時に発生する普通の積雲は、大気成層安定であるために、自由に上空に向けて発達することができないので、まんじゅうのような形をしている。しかし、大気の安定度が小さいときには、積雲の中で解放される潜熱が積雲を暖め、浮力が大きくなってさらに上昇して雄大積雲になる。上部輪郭がはっきりしたカリフラワー状で、雲粒水滴である。氷晶が発生すると積乱雲になる。

[木村龍治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android