デジタル大辞泉
「充満」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
じゅう‐まん【充満】
〘名〙
① いっぱいになること。すきまなくみちること。
※
田氏家集(892頃)下・題竹林七賢図「若遇
二求
レ賢明聖日
一、廟堂充満竹林空」
※
日葡辞書(1603‐04)「ヨロコビ Iǔman
(ジュウマン)」
② 満足すること。満ち足りて不平のないこと。
※愚管抄(1220)五「信西がふるまひ、子息の昇進、天下の執権、この充満のありさまに、義朝と云程の
武士に此意趣むすぶべしやは」
③ 腹いっぱいになること。満腹。
※虎寛本狂言・布施無経(室町末‐近世初)「
再三の
御使で御座ったに依て、其方へ参り、斎をもたべ、充満致いては御座れども」
みち‐み・ちる【充満】
[
補注]
四段活用「
満つ」は中世以降上二段化したと考えられるので、それに該当する例はこの項におさめた。
みち‐み・つ【充満】
[1] 〘自タ四〙 十分に満ちる。いっぱいになる。みちみちる。
※百座法談(1110)閏七月八日「諸ろの鬼魅魍両みちみて
らむ」
みち‐みち【充満】
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 十分に満ちているさま、みちみちているさまを表わす語。
※俳諧・小柑子(1703)下「みちみちと置はきえたり鮎の塩〈
雪芝〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「充満」の読み・字形・画数・意味
【充満】じゆうまん
みちみちる。〔列女伝、賢明、斉の桓衛姫伝〕妾之れを聞く。人君に三色り。~忿然として充滿、手足矜動するは、攻伐の色なりと。字通「充」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報