カン・まこと・やわらぐ(漢字)

普及版 字通 の解説


16画

[字音] カン
[字訓] まこと・やわらぐ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は咸(かん)。咸は祝の器である口((さい))に聖器の戉(鉞(まさかり))を加え、祈る意。は神意にかなう意であろう。(誠)と字義が近い。〔説文〕三上に「和らぐなり」とあり、〔書、召誥〕に「其れ丕(おほ)いに能く小民をらぐ」、〔書、大禹〕に「至を感ぜしむ」とみえる。〔広雅、釈言〕に「(からか)ふなり」、〔広雅、釈詁四〕に「(からか)ふなり」とあり、これは通用の義であろう。

[訓義]
1. 神意にかなう、まこと。
2. やわらぐ、やわらげる。
3. と通じ、からかう、たわむれる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヤハラカナリ・ヤハラグ・タハブル

[熟語]

[下接語]
・畢

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報