デジタル大辞泉
「通用」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つう‐よう【通用】
〘名〙
① 両方に通じて用いること。どれにも用いられること。
共用。
※令義解(718)軍防「凡軍団。各置二鼓二面。大角二口。少角四口一、通二用兵士一、謂。皷角通用也」
※
江談抄(1111頃)五「但両音字有
二通用之例
一」 〔論語集解‐八佾〕
② 広く一般に通じ用いられること。世間に認められること。また、ふつうに用いられること。流通。
※六物図抄(1508)「姫周の尺は十寸也。これが閻浮提の通用(ツウヨウ)也」
※
咄本・鹿の子餠(1772)大銭「四文銭の通用
(ツウヨウ)、日々に重宝」
③ 心をかよわすこと。また、意味が通じること。
※源平盛衰記(14C前)一九「よそ目には勅勘の者とて憚様なれ共、内心は皆通用(ツウヨウ)せり」
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈
長与善郎〉竹沢先生と虚空「人間の虫のよさが神に
微塵も通用しない事を」
④ 通ること。出入りすること。通行。
※
日葡辞書(1603‐04)「ナガサキ ヨリ アリマエ tçǔyô
(ツウヨウ)スル〈訳〉長崎から
有馬まで人の
往来・交際がある」
⑤ 物を質に入れて、金を借りること。
※洒落本・卯地臭意(1783)「よしゃアがれ、着物がたまらねへ。肩がひけると、通用(ツウヨウ)がきかねへわい」
※歌舞伎・勝相撲浮名花触(1810)
序幕「抱き子に
小便をやってゐる
見得〈略〉『さてもさても、通用
(ツウヨウ)のいい餓鬼だ』」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「通用」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報