とっくり

精選版 日本国語大辞典 「とっくり」の意味・読み・例文・類語

とっくり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
※古活字本荘子抄(1620頃)四「似合たる譬をもて物を云て其始末をとっくりと合て云ん」
洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791)「夕ぎりどのの心底、虚か実をとっくりと正した上にて根引をし」
心身がくつろぐさまを表わす語。ゆっくりと。
※洒落本・自惚鏡(1789)武ざ「それじゃきうくつで、とっくりしいせん」
③ 日がすっかり暮れて暗くなるさまを表わす語。とっぷり。
※俳諧・枯尾花(1694)下「茶を精出してはこぶ弟〈游刀〉 とっくりと花に夕日の入すまし〈丈艸〉」

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デジタル大辞泉 「とっくり」の意味・読み・例文・類語

とっくり

[副]念をいれて物事をするさま。十分に。よくよく。とくと。「とっくり(と)考えて結論を出す」
[類語]くれぐれくれぐれも返す返すよくよくとくと重重重ね重ね幾重にも重ねて再び再度再三再三再四再再又又又もまたもやたびたび何度も念入り心して心する慎重手堅い用心深い細心入念つくづくしげしげじっくり丹念克明周到みっしりみっちりつらつら平になにとぞ是非どうぞどうか願わくはなんとかまげてひとつなにぶんしんからこころから衷心強いて敢えて努めてできるだけなるたけなるべく可及的必ずきっと絶対何としてもどうしても是が非でもたって必ずや必定否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「とっくり」の意味・わかりやすい解説

とっくり

徳利

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