精選版 日本国語大辞典 「とっくり」の意味・読み・例文・類語
とっくり
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① =とくと(篤━)
※古活字本荘子抄(1620頃)四「似合たる譬をもて物を云て其始末をとっくりと合て云ん」
② 心身がくつろぐさまを表わす語。ゆっくりと。
※洒落本・自惚鏡(1789)武ざ「それじゃきうくつで、とっくりしいせん」
③ 日がすっかり暮れて暗くなるさまを表わす語。とっぷり。
※俳諧・枯尾花(1694)下「茶を精出してはこぶ弟〈游刀〉 とっくりと花に夕日の入すまし〈丈艸〉」
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