精選版 日本国語大辞典 「何分」の意味・読み・例文・類語
なに‐ぶん【何分】
[1] 〘副〙
① 事態の雑多なさまを表わす。いろいろと。さまざまに。なんとも。
※浮世草子・好色五人女(1686)二「何分御やっかいに成まして」
② これと断定はできないが漠然と、あるいは、あえてぼかしながら、自らの判断を述べるときに用いる。どうやら。どうも。
※椿椿山宛渡辺崋山書簡‐天保一一年(1840)一一月三日「何分学浅識隘候間、棟撓み可レ申存候」
[2] 〘名〙 (「なにぶんの」の形で)
① 特定しない事柄を漠然と示す。なんらか。「なにぶんの指示があろう」
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