必ず(読み)カナラズ

デジタル大辞泉 「必ず」の意味・読み・例文・類語

かならず【必ず】

[副]《「かり(仮)ならず」の音変化》
例外のないさま。きまって。いつでも。「毎朝必ず散歩する」「会えば必ず論争になる」
確実な推量、または強い意志・要請を表す。まちがいなく。絶対に。きっと。「いつかそういう日が必ず来る」「必ず勝ってみせる」「印鑑必ず持参すること」「必ず成功するとは限らない」
(あとに打消しや禁止の語を伴って)決して。かならずしも。
「行幸といへど、―かうしもあらぬを」〈・行幸〉
[用法]かならず・きっと――「この薬を飲めば必ず(きっと)病気が治る」「勉強すれば必ず(きっと)合格する」など、両語とも可能性の強い状態を表すが、「必ず」のほうが確率的により高い場合に使う。◇両語とも「この借りは必ず(きっと)返す」のように決意を表す語としても用いられる。◇「三に二をかけると必ず六になる」「太陽は必ず東から昇る」など、不変の真理を表す場合には「きっと」は使わない。逆に「彼はきっと帰ったんだろう」など、推量の気持ちの強いときには、「必ず」は使わない。
[類語]強いて敢えてむりやり努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的きっと絶対是非何としてもどうしても何が何でも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかぜひともまげてひとつ必ずや必然必定必死不可避誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でも平になにぶんしんからこころから衷心返す返すいやでもいやともとくととっくり重ね重ね無理無理算段無理無体無理押し無理強制的強引強気強行独断独断的理不尽強硬頑強問答無用強要力尽く力任せ腕尽くごり押し断固一刀両断横柄威圧的否応無し頑として横紙破り横紙を破る有無を言わせず腕力に訴える横車を押す押し付けがましいねじ伏せる首に縄を付ける遠慮会釈もない遠慮高圧的高飛車頭ごなし押し通す押し付ける一方的豪腕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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