おべっか(読み)オベッカ

デジタル大辞泉 「おべっか」の意味・読み・例文・類語

お‐べっか

相手機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。また、その言葉おべんちゃら。「おべっかを使う」
[類語]世辞べんちゃら社交辞令外交辞令愛想上手仲人口びへつらうびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「おべっか」の意味・読み・例文・類語

おべっか

〘名〙
① ごきげんをとること。また、その時の巧みなことば。へつらい。おべんちゃら。追従(ついしょう)。軽薄(けいはく)
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「はひつ(あいつ)もほべっか(おべっか)計(ばかり)云て、当にゃアならねへ」
② おべっかを使う人。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉前「平尾の諂諛漢(オベッカ)奴、何処を押せば無病息災の音が出るんだ」

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