世辞(読み)せじ

精選版 日本国語大辞典 「世辞」の意味・読み・例文・類語

せ‐じ【世辞】

〘名〙 他人に対して愛想のよいことば。相手の気をそらさない上手な口ぶり。追従口(ついしょうぐち)。世事(せじ)
※歌舞伎・黒手組曲輪達引(1858)三幕「仕事と云ったら竪針にずぶずぶ縫ふより出来ねえやうな。世辞(セジ)の悪(わり)い女が好きだ」

せじ・る【世辞】

〘自ラ五(四)〙 (「せじ(世辞)」の動詞化) 愛想を言う。せじを言う。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉九「件(くだん)の『居候君』に『世辞(セジ)る』体(てい)なく」

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デジタル大辞泉 「世辞」の意味・読み・例文・類語

せ‐じ【世辞】

他人に対する愛想のよい言葉。人に気に入られるような上手な口ぶり。おせじ。「世辞がうまい」
[類語]べんちゃら追従おべっか社交辞令外交辞令愛想上手仲人口

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