味噌を擂る(読み)ミソヲスル

デジタル大辞泉 「味噌を擂る」の意味・読み・例文・類語

味噌みそ・る

おべっかを言う。へつらう。ごまをする。「上役に―・る」
[類語]びへつらうびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻をする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「味噌を擂る」の意味・読み・例文・類語

みそ【味噌】 を 擂(す)

① まだ漉(こ)してない、粒のある味噌を、擂鉢(すりばち)に入れて擂粉木(すりこぎ)でする。また、その際の擂粉木のような動きをする。
浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上「下女(げす)が味噌するにも、団子はたくにも」
坊主になる。寺の小僧の仕事の一つとして①をするところからいう。
※雑俳・一夜泊(1743)「江戸の水呑もか高野の味噌すろか」
追従を言う。おせじを言う。へつらう。胡麻(ごま)をする。

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