長蔵寺(読み)ちようぞうじ

日本歴史地名大系 「長蔵寺」の解説

長蔵寺
ちようぞうじ

[現在地名]美濃市上野 寺山

上野かみの集落北部の山腹に南面し、眼下板取いたどり川を見下ろす。臨済宗妙心寺派に属し、洞雲山と号する。本尊は延命地蔵菩薩。延文元年(一三五六)三月に覚源(平心)が開創。現美濃市域の現存最古の禅寺である。「覚源禅師年譜」などによれば、同年禅師七〇歳の時、定光じようこう(現愛知県瀬戸市)より美濃の深山に入って隠居したが、しだいに学者が訪れて庵が禅院となってしまったため、長蔵寺と名付けたとされる。

長蔵寺
ちようぞうじ

[現在地名]坂祝町酒倉

酒倉さかぐら地内の南東にある。大蓬山と号し、臨済宗妙心寺派、本尊は釈迦如来大仙だいせん(現八百津町)四世先照瑞初の開創と伝えるが、実質的な創建開山はその法嗣の伝芳慈賢である。おそらく伝芳は師を勧請としたのであろう。檀那猿啄さるばみ城主河尻鎮吉である。河尻氏の猿啄入城は永禄八年(一五六五)なので、創建はその直後と考えられる。開山当時の堂宇は壮観を極め、河尻氏の采地一三村の民を檀徒とし、寺領を寄付したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長蔵寺」の解説

長蔵寺

岐阜県美濃市にある臨済宗妙心寺派の寺院。1355年開山。本尊は地蔵菩薩。舎利塔及び須弥壇は国の重要文化財に指定されている。

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