精選版 日本国語大辞典 「美濃」の意味・読み・例文・類語
みの【美濃】
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岐阜県中南部,長良川中流部にある市。1954年美濃町と洲原,下牧,上牧,中有知(なかうち),藍見,大矢田の6村が合体,市制。人口2万2629(2010)。中心市街の旧美濃町は古くは上有知(こうずち)と呼ばれ,近世初期に佐藤氏,金森氏が居城した城下町であった。長良川水運の河港としても栄え,近世以降美濃紙の集散でにぎわった。市街地には古い町屋が多く,屋根の妻を一段と高くした防火構造の〈うだつ造〉や土蔵造が見られ,小坂家住宅は重要文化財に指定されている。長良川の支流板取川流域は牧谷と呼ばれ,美濃紙の生産地として古くから知られた。今も各種の和紙が生産されるが,和紙需要の減退により,機械すき紙が主流となっている。本美濃紙製造技術は重要無形文化財。美濃和紙の里会館がある。南部の大矢田は牧谷と武芸(むげ)谷(関市の旧武芸川町)の中間にあり,室町時代には紙を中心とする六斎市が開かれ,紙座を結成した近江商人が紙の購買を独占した。大矢田神社には特殊神事〈ひんここ〉が伝わり,神社の社叢は楓谷(かえでだに)のヤマモミジ樹林として天然記念物に指定されている。北部に天然記念物の洲原神社ブッポウソウ繁殖地もある。長良川鉄道線,名鉄美濃町線(2005年廃止),東海北陸自動車道,国道156号線が通じる。
執筆者:高橋 百之
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【将棋遊び】
将棋の駒を使った他の遊び方として,駒を積み上げて崩さないように取り除いていく積(つみ)将棋,中央3筋に9枚の駒を置いて相手側に早く達するのを競う蛙跳び,下段に駒を並べて相手の駒をはさんで取りあうはさみ将棋,金将をさいころ代りに振って盤上の周囲を回りながら上っていくすごろくの応用の歩回り(回り将棋)などがある。【増川 宏一】
〔戦法と用語〕
【王の囲いに関する用語】
美濃振り飛車に多用される囲い。片美濃,高美濃などの変型もある(図9)。…
※「美濃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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