金井（読み）カナイ

デジタル大辞泉

かない〔かなゐ〕【金井】

姓氏の一。
[補説]「金井」姓の人物
金井延かないのぶる
金井美恵子かないみえこ

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かない かなゐ【金井】

姓氏の一つ。

出典　精選版 日本国語大辞典

日本大百科全書(ニッポニカ)

金井
かない

新潟県佐渡郡(さどぐん)にあった旧町名（金井町(まち)）。現在は佐渡市の中央部を占める一地区。1954年（昭和29）金沢村と吉井村の大部が合併して金井村と改称、1960年町制施行。2004年（平成16）、両津(りょうつ)市および佐渡郡の相川(あいかわ)町、佐和田(さわた)町、新穂(にいぼ)村、畑野(はたの)町、真野(まの)町、小木(おぎ)町、羽茂(はもち)町、赤泊(あかどまり)村と合併して佐渡市となる。旧金井町は佐渡島の大佐渡山地南麓(なんろく)の国中平野(くになかへいや)に位置する。国道350号が通じ、大佐渡スカイラインの登り口にあたる。千種(ちぐさ)地区は、佐渡病院、佐渡女子高等学校などのある国中の中心街で、近くには県立農業総合研究所佐渡農業技術センターもある。順徳(じゅんとく)上皇の黒木御所跡、千種弥生(やよい)住居遺跡など旧跡も多い。

［山崎久雄］

『『金井町史』（1979・金井町）』

[参照項目] | 相川 | 赤泊 | 大佐渡山地 | 小木 | 国中平野 | 佐渡（市） | 佐渡島 | 佐和田 | 順徳天皇 | 新穂 | 畑野 | 羽茂 | 真野 | 両津

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

日本歴史地名大系

金井
かない

• 長野県：小県郡
• 東部町
• 根津村
• 金井

[現在地名]東部町大字鞍掛

加沢（かざわ）村から、新張（みはり）村へ通ずる道の中間にある集落。金井は今所沢（しよざわ）川の東にあたるが、往昔は西にあり、上金井・下金井と称した（長野県町村誌）。永禄一〇年（一五六七）武田信玄に忠誠を誓った起請文（生島足島神社文書）の中に「海野衆金井房次」とみえ、金井氏は金井を本拠とした海野氏の一党と推定される。

真田氏の領有後、寛永元年（一六二四）禰津旗本領となり、廃藩置県に至る。寛保二年（一七四二）の大洪水は「山岳、池と共に欠落して丘を崩し、谷を埋めて暴れ、一瞬時にして本村の社地、人戸、田畑、墓所、草野地を払って流亡し、唯巨石累々たる一赤土となれり。

金井
かない

• 長野県：上田市
• 房山村
• 金井

[現在地名]上田市大字上田

上田城の北東にあたる。矢出沢（やでさわ）川北岸の上州沼田（ぬまた）道（現国道一四四号）に沿ってできた集落。東は長島（ながしま）、西は蛇沢（へびさわ）と接する。

承応三年（一六五四）の山口村田畑貫高之御帳（「望月文書」上田市立博物館蔵）に「金井・下金井」と記されていることから、江戸時代初期既に金井の名があったものと思われる。近世を通じ山口村の支郷。寛文八年（一六六八）には蛇沢とともに「山口村支郷金井」と記されている（小県郡年表）。

小字弥伍平（やごひら）には草創（くさわけ）神社がある。

金井
かない

• 長野県：小県郡
• 丸子町
• 長瀬村
• 金井

[現在地名]丸子町大字長瀬

長瀬村の東部山麓にある集落。塩川上堰と同下堰は、塩川地区の条里的遺構を残す水田地帯の灌漑用水で、ここは接近して流れる。金井の井は堰の意で、金井は水の漏れない良い堰を表すといい、昔から水不足による凶作のない所といわれる。

長瀬から宇遠（うとお）坂を通り、金井の集落を経て南方（みなみがた）（現丸子町）に達する道は、中世の鎌倉道で問屋屋敷（とんややしき）とよばれる地名がある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

金井
かない

新潟県西部，佐渡市中部の旧町域。佐渡島中部，大佐渡山地南東麓，国中平野に位置する。1960年町制。2004年両津市など 1市 6町 2村と合併し，佐渡市となった。島内有数の米産地。中心集落の千種（ちぐさ）には離島農業技術センター，総合病院などがある。妙見山付近は佐渡弥彦米山国定公園に属し，国府川沿岸に弥生時代の千種住居遺跡，泉の本光寺には国の重要文化財の聖観音立像がある。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

改訂新版　世界大百科事典

金井 (かない)

→佐渡［市］

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」