大佐渡山地(読み)おおさどさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大佐渡山地」の意味・わかりやすい解説

大佐渡山地
おおさどさんち

新潟県西部,佐渡島の北西半部を占める地塁山地国中平野を中心に小佐渡丘陵と対しており,尾根の方向は北北東から南南西に延び,山体は粗面岩質安山岩からなる。島の最高峰金北山(1172m)や妙見山(1042m)を中心とする壮年期山地で,起伏が激しい。西岸外海府海岸には海岸段丘が発達し,北東岸の内海府海岸には断層海岸がみられる。南麓に位置する佐渡市金井地区から相川地区まで大佐渡スカイラインが通じ,佐渡弥彦米山国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大佐渡山地」の意味・わかりやすい解説

大佐渡山地
おおさどさんち

新潟県佐渡島の北半を占める地塁山地。山体は第三紀層の安山岩類から構成され、最高峰の金北(きんぽく)山(1172メートル)は山地の中央にそびえる名山で、島民の信仰の霊峰をなす。いまは頂上は自衛隊のレーダー基地になっている。南半の尾根筋には大佐渡スカイラインが走り、島の展望台として観光バスの便がある。また妙見(みょうけん)山(1042メートル)頂付近の白雲台からの展望もすばらしい。北部山麓(さんろく)海岸は外海府海岸(そとかいふかいがん)とよばれる雄大な海岸景勝地で、国の名勝に指定され、佐渡弥彦米山国定公園(さどやひこよねやまこくていこうえん)に含まれている。北端鷲崎(わしざき)から両津(りょうつ)港までの海岸は内海府海岸(うちかいふかいがん)とよばれ、純漁村集落が並ぶ。金北山の北にあるドンデン山は高原キャンプ場として名高い。

[山崎久雄]

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世界大百科事典(旧版)内の大佐渡山地の言及

【佐渡島】より

…両津市および相川,佐和田の両町に官庁の出先機関が集中している。島の地形は,北東から南西に走る北部の大佐渡山地と南部の小佐渡丘陵(山地),および中央部の国中平野からなる。北東から両津湾,南西から真野湾が湾入し,両津湾岸に海跡湖の加茂湖がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」