ほう‐ねん【豊年】
〘名〙
①
穀物がよくみのり、
収穫が多いこと。また、その年。《季・秋》
※
続日本紀‐和銅五年(712)九月己巳「祥瑞之美無
三以加
二豊年
一」
※俳諧・新類題発句集(1793)秋「豊年の人に慾なき落穂かな〈
柳荘〉」
② 好きなものが豊富にあったり、思う
通りになったりして満足なこと。
※滑稽本・古今百馬鹿(1814)上「ずゐぶん色事を御精お出しなさいまし。それでお前さんは御豊年(ホウネン)だらうが」
③ (
春先に雪の多い年はみのり豊かな年であるというところから) 雪。
とよ‐とし【豊年】
〘名〙
五穀のゆたかにみのる年。豊の年。ほうねん。
※日大本新撰六帖(1244頃)一「あらたまるけふとよとしのはじめとて民の
かまどもけぶり立ちそふ〈
藤原知家〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「豊年」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「豊年」の読み・字形・画数・意味
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ほうねん【豊年】
岐阜の日本酒。蔵元の「田辺酒造」は明治17年(1884)創業。所在地は高山市下三之町。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
世界大百科事典(旧版)内の豊年の言及
【豊作】より
…気象が良好で,作物がよく実ること,実りのよいことを豊作といい,そういう年を豊年といっているが厳密な定義はない。農林水産省は平年収量を100とし,作況指数が102~105の場合を〈やや良〉,106以上の場合を〈良〉として,毎年公表しているが,古くから一般に用いられている豊作という官庁用語はない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」