(読み)かば

精選版 日本国語大辞典 「蒲」の意味・読み・例文・類語

かば【蒲】

〘名〙
植物がま(蒲)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
② 「かばいろ(蒲色)」の略。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「菊花には、〈略〉白黄かば紅桃等の色ありて」

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デジタル大辞泉 「蒲」の意味・読み・例文・類語

ほ【蒲】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホ(漢) ブ(呉) フ(唐) [訓]がま
〈ホ〉
草の名。ガマ。「蒲葦ほい香蒲
木の名。カワヤナギ。「蒲柳
ばくちを打つ。「樗蒲ちょぼ
〈ブ〉草の名。「菖蒲しょうぶ
〈フ〉敷物。「蒲団ふとん
難読菖蒲あやめ蒲焼かばや蒲鉾かまぼこ蒲公英たんぽぽ

がま【×蒲/香蒲】

《古くは「かま」》ガマ科の多年草。池や沼の岸辺群生。高さ1~2メートル。根茎は白く、泥中をはう。葉は線形で厚く、茎より高く伸びる。夏、黄色の雄花上部に、緑褐色の雌花下部についた円柱形の花穂ができる。花粉漢方蒲黄ほおうといい、止血薬とする。かば。みすぐさ。 穂=夏 穂絮=秋》「雨の輪も古きけしきや―の池/虚子

かば【×蒲】

植物ガマ別名
蒲色かばいろ」の略。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蒲」の解説

蒲 (ガマ・カバ)

学名Typha latifolia
植物。ガマ科の抽水性多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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