知恵蔵
「線形」の解説
線形
ふつうの波が2つ重なると、その高さは2つの波の高さの和になる。これを重ね合わせの原理という。数学では、このように重ね合わせの原理が成り立つものを線形、成り立たないものを非線形という。線形代数は行列とベクトルを対象とし、線形の世界の基礎となる理論である。孤立波ソリトンは典型的な非線形現象。
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線形【せんけい】
数学的には〈一次式で表される関係〉のこと。物理的には,一次式で表される現象の形容詞。古くは線型とも書く。
→関連項目線形写像
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デジタル大辞泉
「線形」の意味・読み・例文・類語
せん‐けい【線形/線型】
1 線のように細長い形。
2 葉や花びらなどの形で、幅が狭く細長いもの。シュンランの葉など。
3 数学で、一次式で表される関係。
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せんけい【線形 linear】
システムで入力x1に対する出力がy1,入力x2に対する出力がy2ならば,入力x1+x2に対する出力がy1+y2になるとき,そのシステムの入出力関係は線形であるという。このときは単位量の入力に対する出力がわかっていれば,すべての入力に対する出力が計算できるので,種々の解析や設計が容易になる。現実のシステムでは入力の大きい変化範囲にわたって線形であることは少ないが,小さい変化範囲内で線形とみなしうる場合が少なくない。
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