(読み)いも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「芋」の解説


いも

植物地下茎や根の一部が肥大成長したもの。養分が貯蔵され,次の世代の成長のもとになる。芋にはの変形した塊茎 (ジャガイモなど) や球茎 (サトイモなど) ,根の変形した塊根 (サツマイモなど) がある。かつては芋といったとき,東北地方では山芋,その他の地方では里芋をさした。里芋は家の芋,畑芋といって,山の芋 (薯蕷) とともに古代から食用に供された。その後,17世紀の中頃唐芋 (甘藷薩摩芋ともいう) の栽培がすすめられ,味のよさと多収穫性とによって急速に広がった。また明治の初年にジャガイモが輸入され,北道をはじめとする開拓地などを中心に普及した。芋にまつわる儀礼や行事は意外に多く,陰暦8月十五夜の芋名月をはじめ,芋の出来を競い合う芋競べ神事,座,芋祭などの神事が行われている。

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デジタル大辞泉「芋」の解説

いも【芋/×薯/×藷】

植物の地下茎が肥大して、でんぷんなどの養分を蓄えているものの総称。ヤマノイモサトイモサツマイモジャガイモなど。 秋》「―の露連山影を正しうす/蛇笏
(多く接頭語的に用いて)都会風でない、やぼなものをあざけっていう語。「侍」「歌手」
[類語]里芋八頭薩摩芋甘藷ジャガ芋馬鈴薯山芋山の芋長芋自然薯親芋種芋

う【芋】[漢字項目]

常用漢字] [音]ウ(呉)(漢) [いも
〈ウ〉イモ類の総称。「海芋かいう
いも〉「芋蔓いもづる里芋
[難読]芋茎ずいき芋苗ずいき

うも【芋】

イモの古
意吉麻呂おきまろが家なるものは―の葉にあらし」〈・三八二六〉

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精選版 日本国語大辞典「芋」の解説

うも【芋】

〘名〙 いも。
※万葉(8C後)一六・三八二六「はちす葉はかくこそ有るもの意吉麻呂が家なる物は宇毛(ウモ)の葉にあらし」

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動植物名よみかた辞典 普及版「芋」の解説

芋 (イモ)

植物。食用となる地下茎・塊根類の総称

芋 (イエツイモ・ウモ)

植物。里芋の古名

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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