芋田楽(読み)いもでんがく

精選版 日本国語大辞典 「芋田楽」の意味・読み・例文・類語

いも‐でんがく【芋田楽】

〘名〙
料理一種サトイモヤツガシラなどを柔らかく煮たり蒸したりして串(くし)に刺し、みそを塗って火にあぶったもの。
② (親芋と子芋を一本の串で刺し通すとの意から) 親子間柄で情交すること。舅(しゅうと)が嫁と通じる場合にもいうが、婿養子養母と通じることを風刺する場合が多い。いもでん。いもざし。いもじる。いも。
※雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749)「聟の名を芋田楽と申候」

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デジタル大辞泉 「芋田楽」の意味・読み・例文・類語

いも‐でんがく【芋田楽】

サトイモを蒸して串に刺し、味噌をつけてあぶった料理。
《親芋と子芋を一つ串に刺すところから》親子の間柄で情交すること。婿養子が義母と通じることをいう場合が多い。いもじる。
「あのお袋と清兵衛殿、―だと言ひ触らさば、是非とも破談にならねばならぬ」〈伎・色読販

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「芋田楽」の解説

いもでんがく【芋田楽】

さといもを蒸したりゆでたりして串に刺し、練りみそを塗ってあぶった料理。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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