肝(漢字)

普及版 字通 「肝(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] カン
[字訓] きも・こころ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は干(かん)。〔説文〕四下に「木のなり」とあり、肺を金、脾を土のように、五臓を五行にあてる。〔釈名、釈形体〕に「肝は幹なり。五行において木に屬す。故に其の體枝幹るなり」という。〔素問、六節蔵象〕に「肝は罷極の本、魂の居るなり」とあり、人の活動力の源泉とされた。

[訓義]
1. きも。
2. 心、まごころ。
3. 肝要のところ、かなめ。

[古辞書の訓]
和名抄〕肝 岐毛(きも) 〔名義抄〕肝 キモ・ヤム

[熟語]
肝液肝懐肝膈・肝気・肝血肝厥・肝心肝腎肝胆肝腸・肝脳肝脾・肝
[下接語]
心肝・忠肝雕肝・鉄肝・肺肝披肝銘肝・竜肝・牢肝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報