精選版 日本国語大辞典 「聖域」の意味・読み・例文・類語
せい‐いき ‥ヰキ【聖域】
〘名〙
① 聖人の地位。また、聖人の境地。清浄で尊い心境。
※東海一漚集(1375頃)二・天石説「凡情軽挙之念既息。而進二修於聖域一之願」 〔韓愈‐進学解〕
② 神聖な地域。また、比喩的に、戦火などを及ぼすことはしないと、当事国双方が了解している地域。または、問題として取りあげてはならないとされている事柄。サンクチュアリー。
※若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「最澄が〈略〉建立された延暦寺の堂塔は、法灯永く伝へられて我国仏教の本源となった聖域でございます」
※ある女(1973)〈中村光夫〉「伯母は鏡花の文庫に象徴される夫の心の聖域を尊敬し」
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