精選版 日本国語大辞典 「筈・弭・彇」の意味・読み・例文・類語
はず【筈・弭・彇】
〘名〙
※書紀(720)神武即位前(熱田本訓)「乃ち金色(こかね)の霊鵄(あやしきとひ)有りて飛来りて皇弓の弭(ハス)に止れり」
② 矢の上端で、弓の弦をかける部分。矢筈(やはず)。
※延喜式(927)四「征箭一千四百九十隻。〈略〉鏃塗二金漆一。筈塗二朱沙一」
※吉川家文書‐(天正三年)(1575)一一月二〇日・本願寺光佐書状「於二遅引一者、東北之筈可レ令二相違一候、定為二公儀一様躰可レ被二仰出一候条、御分別此節候」
※狂言記・秀句大名(1700)「此のかさをくれふはつはないが」
※浮世草子・傾城禁短気(1711)五「かふいふてからは筈(ハヅ)を違はす男ではないぞ」
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