牛(漢字)

普及版 字通 「牛(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 4画

[字音] ギュウ(ギウ)
[字訓] うし

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]

[字形] 象形
牛を正面からみた形。羊も同じ意象の字。〔説文〕二上に「大牲なり」とし、「角頭三、封・尾の形に象る」という。封とは肩甲墳起のところ。あるいは腰骨の形としてもよい。牛は犠牲の首たるもので、神事に供するときには一元大武という。武は足。盟誓のときにその血を用いる。主盟のことを「牛耳を執る」という。その半肉を(半)、その肉を「胖(ゆた)か」という。西周期の〔鼎(こつてい)〕は高さ二尺、深さ九寸、銘文四百四字に及ぶ大鼎で、「牛鼎(しようぎゆうてい)」(牛を(に)る鼎)と称している。

[訓義]
1. うし。
2. 太牢。
3. 牽牛ひこぼし

[古辞書の訓]
和名抄〕牛 宇之(うし) 〔名義抄〕牛 ウシ/黄牛 アメウシ・アメマダラ

[部首]
〔説文〕に牡・特・物・犧(犠)など四十四字、〔新附〕に二字、〔玉〕に百四十四字を属する。〔説文〕にまた(告)部を立て、字を牛口に従う形とするが、その初形は牛に従うものではない。

[語系]
牛ngiuは〔詩、小雅黍苗〕に哉tz、〔詩、周頌、我将〕に右hiu、〔周頌、糸衣〕に基kitziと韻しており、古くは之韻の字である。〔史記、律書〕に「牛はなり。~牛なるは、して物を植種するなり」とあって、牛・(冒)の声を近しとするが、それは鳴き声の牟を冒と解したものであろう。

[熟語]
牛衣・牛医・牛飲・牛屋・牛下・牛・牛角・牛革・牛・牛鬼牛驥・牛宮・牛拳・牛後牛吼・牛・牛菜・牛矢牛屎・牛飼・牛耳・牛車牛炙・牛酒・牛種牛豎牛溲・牛宿牛助・牛女・牛舌牛喘・牛・牛・牛鐸・牛・牛鼎・牛・牛・牛笛・牛斗・牛頭・牛闘牛刀・牛童・牛犢・牛乳・牛馬・牛被・牛兵牛歩・牛眠・牛鳴・牛毛・牛腰・牛酪・牛欄・牛力・牛犂・牛裂・牛臠・牛・牛郎
[下接語]
火牛・蝸牛・駕牛・解牛・角牛・汗牛・騎牛・犠牛・九牛・金牛・牽牛・郊牛・耕牛・黄牛・犒牛・黒牛・犀牛・車牛・餉牛・乗牛・食牛・水牛・青牛・牛・喘牛・蒼牛・啖牛・痴牛・穉牛・鉄牛・天牛牛・斗牛・牛・土牛・駑牛・闘牛・童牛・牛・乳牛・馬牛・駁牛・胖牛・飯牛・肥牛・罷牛・牝牛・風牛・服牛・放牛・烹牛・牛・旄牛・朴牛・牧牛・奔牛・眠牛・鳴牛・野牛・羊牛・傭牛・犂牛・牛・牛・牛・驪牛

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報