虎狼(読み)コロウ

デジタル大辞泉 「虎狼」の意味・読み・例文・類語

こ‐ろう〔‐ラウ〕【虎×狼】

トラオオカミ
欲が深く、残忍なことのたとえ。「虎狼の心」
[類語]竜虎牛馬犬猿狐狸蛇蝎鶴亀

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精選版 日本国語大辞典 「虎狼」の意味・読み・例文・類語

こ‐ろう ‥ラウ【虎狼】

〘名〙
① トラとオオカミ。
朝野群載‐二二・康平七年(1064)源義家受領吏申文「騎騏驥之駿足、習虎狼之驍勇
太平記(14C後)一三「前には虎狼(コラウ)の怒れるあり。後には熊羆(ゆうひ)の猛きあり」 〔荘子天運
② きわめて残酷なもの、むさぼって飽くことを知らないもののたとえ。
文徳実録‐仁寿四年(854)四月壬午「今虎狼之類、争事強盗。逆乱之萠、近在目前」 〔史記‐項羽本紀〕

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普及版 字通 「虎狼」の読み・字形・画数・意味

【虎狼】ころう(らう)

虎と狼。残酷な獣。〔史記、秦始皇紀〕秦王、人と爲り蜂準(ほうせつ)(高い鼻)長目、鷙鳥(してう)の膺(むね)、豺の聲、恩少なくして虎狼の心あり。

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