デジタル大辞泉
「永」の意味・読み・例文・類語
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えい【永】
〘名〙
※深谷記(16C末)「田嶋助十郎と申者は甲州一本鑓小山田彌三郎と申者の首とり、其時の
御褒美に
次郎兵衛に被
レ成、永拾貫文之処被
レ下候事」
※
徳川実紀‐大猷院殿附録(1651)三「明の永楽銭は遍く
海内に
流行せしゆへ、ふるく人に田地与ふるにも、永楽銭何貫の地などいひ、果には永とさへいへば、即ち銭の事になり来りしは」
ながらえ ながらへ【永】
〘名〙 (動詞「ながらえる(永)」の
連用形の
名詞化) 生きながらえること。
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永
えい
永楽銭(えいらくせん)の略称。江戸初期、関東では永楽銭が標準通貨としての地位を占め、江戸幕府は初め銭勘定に永楽銭を用いていた。しかし、1608年(慶長13)、金銭の比価を定めるにあたって、金1両は永楽銭1貫文、銭4貫文と公定し、永楽銭の通用を禁じた。以後、永楽銭は流通しなくなったが、幕府はこれまでの取引の旧慣を尊重し、また、金貨幣が両、分、朱の四進法で不便であることもあって、永楽銭の呼称である永をそのまま金貨の補助計算単位とした。たとえば、金1両とその5分の1であれば、1両永200文とした。
[吉永 昭]
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