普及版 字通 「榑(漢字)」の読み・字形・画数・意味
榑
14画
[字訓] たるき・まるた
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ふ)。〔説文〕六上に「榑桑(ふさう)、木なり。日の出づるなり」とみえ、扶桑ともいう。また(じゃく)字条六下に「日、初めて東方の湯谷に出づ。登るところの榑桑、木なり」とあり、木は若木。この神木から十個の太陽が順次に天をめぐるという十日説話があった。榑桑はのちわが国の異名として用いられ、扶桑の字を用いる。
[訓義]
1. 扶桑、東方の木。
2. たるき。
3. まるた、くれ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕榑 クレ
[熟語]
榑桑▶・榑木▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報