こんきょ‐ち【根拠地】
〘名〙 本拠とする地。よりどころとするところ。また、
軍隊で修理、
休養、補給などの施設を有する土地。
※不如帰(1898‐99)〈
徳富蘆花〉下「閑静なる河添の宿を択みて、此処を根拠地
(コンキョチ)と定めつつ」
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デジタル大辞泉
「根拠地」の意味・読み・例文・類語
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こんきょち【根拠地 gēn jù dì】
中国革命史上の用語。遊撃戦争において,みずからの勢力を保存・発展させ,敵を消滅・駆逐し,その戦略的任務を達成するための基地。毛沢東の革命戦略思想に基づいて,1927年秋井岡山革命根拠地樹立以後,省境農村地帯に建設された。毛沢東は,このような割拠が可能な条件として,中国が半植民地・半封建社会であるため新旧軍閥の割拠とたえざる内戦が存在することをあげているが,この固有の矛盾を利用して,根拠地によって革命勢力が自己を保存・発展させ,農村革命根拠地をもって長期にわたる戦争を経て都市を包囲する戦略が実行された。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報