於る(読み)おける

精選版 日本国語大辞典 「於る」の意味・読み・例文・類語

おけ‐る【於る】

連語〙 (動詞「おく(置)」に完了の助動詞「り」の連体形の付いたもの。「における」の形で用い、多く連体修飾となる)
動作作用の行なわれる場所時間などを示す。…においての。…にあっての。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一セネカ婦女無学を以て世界に於る二大厄とし」
② (「…の…における」の形で用いて) 両者関係を示す。…に対する。
※世俗諺文鎌倉期点(1250頃)「父母の子に於(ヲケル)や子(こ)の父母に於るなり」
※俳諧・笈の小文(1690‐91頃)「西行和歌における、宗祇連歌における、〈略〉其貫道する物は一なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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