デジタル大辞泉
「新道」の意味・読み・例文・類語
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しん‐みち【新道】
〘名〙
※近世紀聞(1875‐81)〈
染崎延房〉
一二「
人跡絶たるが如き頗る
嶮岨も多かるを新道
(シンミチ)を造り抔
(など)して」
② 町家の間にある狭い道。また、それに面した家。多く借屋などのあるところ。ろじ。
小路(こうじ)。
※
評判記・吉原こまざらい(1661‐73)序「さやづまりたる新道や、〈略〉すへひろこうじ名
にしあふ」
しん‐どう ‥ダウ【新道】
〘名〙 新しくきりひらいた道。しんみち。
※
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二「ベン・チ
ヱイルトの山に、新道を闢べしと」 〔
漢書‐南粤王伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
新道
にいみち
南北朝期よりみえる地名で、元亨四年(一三二四)六月一九日の留守家明譲状(留守文書)に「青薗目田一町、辛宿号新道」とあることから、岩切の北の青麻神社辺りとされるが未詳。新道村ともみえ、新宿と並んで記されることが多く、同譲状によれば留守氏領内で新宿を立てた地を新道または新道村と称したものか。文和元年(一三五二)一二月二三日の足利尊氏御判御教書(同文書)によれば、「余目郷岩切、高崎、、荒居等村、新宿半分、新道村」などとみえ、相伝知行でありまた忠節のゆえに留守持家に安堵されている。同四年四月一五日には奥州管領斯波家兼により返付する旨が達せられており(「斯波家兼施行状」同文書)、同月二七日にこれを受けて奥州管領府奉行人奉書(同文書)が出されている。
新道
しんみち
[現在地名]金沢市本町一丁目
白銀町の北方に並行し、通りの北側が武家地の片側町(享保一九年武士町細見図)。明治四年(一八七一)町立て。両側町。延宝町絵図では当地は藩士江守源左衛門の屋敷地を含む。嘉永元年(一八四八)には石野右近の屋敷地であった(「侍帳」加越能文庫)。
新道
しんみち
[現在地名]福江市福江町
福江城の北西にある。本町通と並行する開田町通を結ぶ街路。寛永一一年(一六三四)の福江直りに伴い町割が行われた町の一つで、同年の屋敷数一(五島編年史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報