精選版 日本国語大辞典 「愛子」の意味・読み・例文・類語
あい‐し【愛子】
〘名〙
① =あいじ(愛児)
※続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉「其蕃君雖レ居二異域一、至二於覆育一、允同二愛子一」
※保元(1220頃か)上「入道殿の公達の御中に、ことさら愛子にてましましけり」
② 子供をかわいがること。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「近衛院は第八の御おとと、当(たう)はらのみや、愛子(アイシ)の道をうけさせましますによって」
めず‐こ めづ‥【愛子】
〘名〙 かわいらしい子。いとしい人。
※万葉(8C後)一六・三八八〇「母に奉(あへ)つや 目豆児(めヅこ)の刀自 父に献(あへ)つや 身女児(みめこ)の刀自」
かなし‐こ【愛子】
〘名〙 かわいがっている子。いとしく思う子。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「関白のかなしこ、后の御せうと、春宮の御をぢ、いまも行末もたのもしげに」
まな‐ご【愛子】
〘名〙 その人がかわいがっている子。最愛の子。いとし子。
※出雲風土記(733)意宇「伊弉奈枳の麻奈古(マナゴ)に坐す熊野加武呂乃命」
いとし‐ご【愛子】
〘名〙 かわいく思う子。大切な子。
※虎明本狂言・盗人の子(室町末‐近世初)「いとし子の道理じゃと云て」
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