精選版 日本国語大辞典 「一度」の意味・読み・例文・類語
いち‐ど【一度】
〘名〙
[一]
① ひとたび。いっぺん。一回。
※九条殿遺誡(947‐960頃)「三箇日一度可レ梳之、日々不レ梳」
※宇治拾遺(1221頃)一「走り出でて舞はばやと思ふを、一どは思ひかへしつ」
③ 杯に一杯の酒を飲むこと。また、その酒。
※徒然草(1331頃)八七「『口づきのをのこに、先一度せさせよ』とて、酒を出したれば」
ひと‐たび【一度】
〘名〙
① いちど。いっぺん。また、仮定的表現を伴って、いったん。
※伊勢物語(10C前)八二「一年(ひととせ)にひとたび来ます君まてば宿かす人もあらじとぞ思ふ」
② (多く「ひとたび…ひとたび…」と連ねて用いて) 反復される行為が同一ではないさまを表わす。あるとき。ある場合。
③ 同時。いっしょ。→ひとたびに
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