宝山(読み)ほうざん

精選版 日本国語大辞典 「宝山」の意味・読み・例文・類語

ほう‐ざん【宝山】

正法眼蔵(1231‐53)谿声山色「宝山にうまれながら、宝財をしらず、宝財をみず」

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日本歴史地名大系 「宝山」の解説

宝山
たくらやま

天田郡と西隣の兵庫県朝来あさご郡の境にある。田倉たくら山・多倉たくら山とも書き、標高三四九・七メートルの美しい円錐状火山山頂に周囲約四五〇メートルの火口があり、二〇度内外の傾斜で二〇メートル下ると火口底である。この火口には直径一〇〇メートルほどの火口池があったと思われる。南側長者ちようじやヶ谷に流出口をつくり消滅したと考えられている。長者ヶ谷に集まった雨水伏流水となって茶堂ちやどうに下る。

宝山とその裾野夜久野ヶ原が形成されたのは、新生代第三紀の後期から第四紀洪積世にかけてと考えられる。

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改訂新版 世界大百科事典 「宝山」の意味・わかりやすい解説

宝山 (ほうざん)
Bǎo shān

中国,上海市に属する県。市の北部黄浦江長江揚子江)に流入する左岸を占める。揚子江デルタ地帯の成長にともなって新しく陸化した土地にあり,微高地を利用して明初に海運船舶のための烽堠台(ほうこうだい)(のろしの台)が設けられ,集落形成の核となった。海運が衰退してからも海防の基地となり,明代中期には倭寇との激戦が行われた。清代1724年(雍正2),県となり,城郭も設けられた。1927年,上海市に編入され,大上海市の一郭を占め今日に至る。現在,付近は重工業地域となり,日本との技術協力で作られた宝山製鉄所があるが,工業地域を中心とする市街地は呉淞ウースン)区として独立し,県は郊区を管轄する。
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「宝山」の解説

たからやま【宝山】

新潟日本酒。酒名は、蔵前にそびえる多宝山にちなみ命名大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成5、8、9、12、13、21年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は五百万石など。仕込み水は多宝山の伏流水。蔵元の「宝山酒造」は明治18年(1885)創業。所在地は新潟市西蒲区石瀬。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「宝山」の解説

宝山 (ホウザン)

学名:Rebutia minuscula
植物。サボテン科の園芸植物

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デジタル大辞泉プラス 「宝山」の解説

宝山(たからやま)

新潟県、宝山酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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世界大百科事典(旧版)内の宝山の言及

【夜久野[町]】より

…町域南西端,兵庫県朝来(あさご)郡山東町にかけて溶岩台地の夜久野ヶ原が広がる。宝(たくら)山(田倉山。350m)の噴火で玄武岩が噴出してできたもので,台地上には遺跡や古墳が数多くある。…

※「宝山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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