大籬(読み)おおまがき

精選版 日本国語大辞典 「大籬」の意味・読み・例文・類語

おお‐まがき おほ‥【大籬】

〘名〙 江戸新吉原で、もっとも格式の高い遊女屋。高位の遊女をかかえ、張り見世をしないで、間口奥行ともに最も大きく、上り口格子(籬)が全部天井まで達している構造の店。大籬見世。総籬大店(おおみせ)。→半籬(はんまがき)小格子(こごうし)
随筆・北里見聞録(1817)三「引舟〈略〉大まがき大見世にては昼金壱分也」

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デジタル大辞泉 「大籬」の意味・読み・例文・類語

おお‐まがき〔おほ‐〕【大×籬】

江戸吉原で、最も格式の高い遊女屋。入り口を入ったところの格子()が全面、天井まで達している。大店おおみせ総籬そうまがき

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