小格子(読み)こごうし

精選版 日本国語大辞典 「小格子」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごうし ‥ガウシ【小格子】

〘名〙
① 小さい格子。
※凩(1971)〈水上勉〉二九「蔀戸の小格子から、うっすら空あかりはあるが、堂内は妙にかすんでいる」
② こまかな弁慶縞(べんけいじま)。⇔大格子
※庭訓往来註(室町中‐後)「色々筋小袖、小隔子織物、単衣
江戸新吉原などで、下級遊女屋。また、そこに勤める遊女。小格子見世。⇔大格子
歌舞伎阿国御前化粧鏡(1809)序幕「逢ふ夜の数の重井筒人目忍んで小格子(コガウシ)に、戸のたてられぬ人の口」

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デジタル大辞泉 「小格子」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごうし〔‐ガウシ〕【小格子】

細い角材を、間を透かして縦横に細かく組んだもの。⇔大格子
江戸吉原の最も格式の低い遊女屋。または、そこの遊女。⇔大格子
細かい格子縞の模様。細かい弁慶縞。⇔大格子

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