塩川(読み)しおかわ

日本歴史地名大系 「塩川」の解説

塩川
しおかわ

崎本部さきもとぶの南部、塩川すーがーばるの南はずれにある幅約四メートル、長さ約三〇〇メートルの小川。地元ではスーガーとよび、国指定天然記念物。川の上流は二つに分岐し、双方とも石灰岩(古生代二畳紀)の岩の間から地下にもぐっている。つまり石灰岩の割れ目から湧き出る泉が源流になっている。川名が示す通り湧水には塩分が含まれていて、世界的にみてもあまり類例がない。塩水の原因は、化学組成からみて海水と陸水の混合によってもたらされていると考えられている。事実、湧水量は潮位の上昇に伴って増加し、また降水量に比例する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩川」の意味・わかりやすい解説

塩川
しおかわ

福島県北西部,喜多方市南東部の旧町域。会津盆地中央にある。 1909年町制。 1954年堂島村,姥堂村,駒形村の3村と合体。 2006年喜多方市,熱塩加納村,山都町,高郷村と合体して喜多方市となった。中心市街は日橋川の北岸に沿う旧米沢街道宿駅から発達。猪苗代湖および周辺の山地からの諸河川が物資輸送に利用された。特に貞享1 (1684) 年以降の川筋普請後は,阿賀野川,日橋川の可航限界地として栄え,新潟の津川を経て日本海経由で,大坂へ会津米を積み出した。付近は米の単作地帯で果物,野菜,タバコの栽培が行なわれる。肉牛の飼育も盛ん。

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改訂新版 世界大百科事典 「塩川」の意味・わかりやすい解説

塩川(旧町) (しおかわ)

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事典・日本の観光資源 「塩川」の解説

塩川

(沖縄県国頭郡本部町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の塩川の言及

【本部[町]】より

…八重岳(453m)をはじめ,古生代の地層からなる小起伏の山地地形をなし,内陸部の山里,大堂(うふどう)には円錐カルスト地形が発達している。また北海岸に注ぐ塩川(天)は,鍾乳洞からの湧水に由来し,日本では珍しくかなりの塩分(海水の20%)を含むことで知られる。山間地にある集落の多くは廃藩前後に無禄士族が開墾したときつくられたもので屋取(やどり)集落と呼ばれる。…

※「塩川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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